炊飯器の種類には「マイコン炊飯器、IH炊飯器、圧力IH炊飯器、ガス炊飯器」の4種類があります。
通常でしたら、電気を利用した「マイコン炊飯器、IH炊飯器、圧力IH炊飯器」を使うのが主流ですが、「ガス炊飯器」を好む方も一定数います。
ではなぜガス炊飯器を好むのか、その理由は「火力が強い、短時間で炊飯できる、炊きあがりが美味しい」と、評判だからです。
ですが、ガス炊飯器は一般的には便利で効率的な調理器具ですが、いくつかのデメリットも存在します。
このページでは、ガス炊飯器のデメリットを詳しく解説しています。
ガス炊飯器が気になっている方は、この記事を参考にしてください。
ガス炊飯器のデメリットはどこ?
ガス炊飯器のデメリットは
・置き場所が限定される
・保温機能がない
・炊き込みメニューが少ない
・ガスの種類によっては高額
・オール家電宅では使えない
・ガス漏れの恐れがある
種類が少ない
ガス炊飯器と電気炊飯器との購入比率を比べると、11%:89%という圧倒的の差で電気炊飯器が多いという結果を見てもガス炊飯器の需要が少ないことが分かります。
それにともって、ガス炊飯器製造販売に参入するメーカーも少なくなり、必然的にガス炊飯器の種類も少ないのが現状です。
ガス炊飯器を製造しているのは、リンナイとパロマとイワタニの3社しかなく、この3社もガスを扱っているガス専門企業です。
ガスを扱う炊飯器は、ガスのテクノロジーがないとつくれませんよね、ということで、ガス炊飯器を製造している企業は皆ガス屋さんなので、種類も少ないのは当たり前ですよね。
置き場所が限定される
ガス炊飯器は、ガスの管を配管しなくてはなりませんよね。そのためガス栓の近くにしか置くことができません。
電気炊飯器のように、コンセントがあれば長い電気コードを使って少し離れた場所でも置くことができますが、ガス炊飯器はそうもいかない事情があるのは周知の事実ですよね。
保温機能がない
ガス炊飯器には、保温機能が付いていません。いまどき保温機能が付いていないなんて論外だと感じる方もほとんどだと思います。
昔の人たちは、保温機能が追加ていない炊飯器は当たり前で、お櫃という別の入れ物に炊きあがったご飯を入れていましたが、現代では「なにそれ!」って感じる人もいるくらい、保温機能が付いていない炊飯器は敬遠しそうな雰囲気ですよね。
炊き込みメニューが少ない
ガス炊飯器は炊き込みメニューが少ないと見出しに掲載しましたが、少ないではなくありません、が正解です。
ご飯の炊き具合に力を入れて製造しているので、メニューは少ないですがご飯の味は逸品です。
ただし、イワタニが製造しているガス炊飯器は、都市ガスを利用したものでもプロパンガスを利用してつくられたものでもなく、ガスボンベを使用した炊飯器で、キャンプなどへの持ち運びが可能な、ちょっと特殊なガス炊飯器になっています。
ガスの種類によっては高額
ガス炊飯器の動力源はガスですが、ガスの種類には「都市ガス、プロパンガス、カセットガス」があります。
イワタニのカセットガスはともかくとして、おもに使う都市ガスとプロパンガスの価格はどうなっているのでしょうか?
都市ガスとプロパンガスの価格を比較してみました。
プロパンガス(1か月10m3使用):約8,965円
このような、比較差になりました。
やはり、都市ガスよりもプロパンガスのほうがより高い価格になりそうです。しかし、安い都市ガスを使おうとしても、都市ガスだけに市の中心でしか使用できないので、都市郊外に住まわれている方は使用できないということになります。
オール家電宅では使えない
ガス炊飯器の動力源はガスのため、もちろんオール家電仕様の家屋での使用はできませんよね。
ガス漏れの恐れがある
ガス炊飯器は、正しい取り扱いと適切なメンテナンスが行われている限り、一般的にはガス漏れの恐れは低いです。ただし、つぎの点に注意することが重要です。
ガス炊飯器は定期的に点検やメンテナンスを行うことが大切になります。メーカーの定期点検の指示に従い、ガス漏れや異常などのチェックを行わなければなりません。
ガス炊飯器の取り扱いは、取扱説明書に従って行うのが原則。正しい点火方法や火力の調節、適切なガス供給などを確認し、安全に使用しするべきです。
ガス漏れの兆候として、ガス特有の異臭(ガスの臭い)や異音、炊飯器の不調などが現れる場合があります。もしガス漏れの疑いがある場合は、直ちにガス元栓を閉め、換気をしながら専門家に連絡しましょう。
ガス炊飯器を使用する際は、周囲の可燃物や布などに注意して設置し、火を付けっぱなしにしないようにしましょう。
ガス炊飯器のメリット
・光熱費の節約
・美味しい炊きあがり
・保温機能
順を追って詳細を解説します。
炊飯時間の短縮
炊飯時間が短縮される理由は2つ。
・高熱発生
・
ガス炊飯器は、燃焼時に発生する高温のガス炎を直接炊飯釜に当てることができるため、熱が効率よく釜に伝わり、米を迅速に加熱することができます。
さらに、ガスバーナーによる直接的な炎によって高い熱を発生させ、この高い熱によってお米の内部まで均一に加熱されるため、炊飯時間が短縮されます。
光熱費の節約
ガス炊飯器はガスを使うので、光熱費がかかりません。高騰する電気代をしり目にガス炊飯器での美味しいご飯を堪能できるわけですね。
美味しい炊きあがり
ガス炊飯器が美味しく炊きあがる理由は3つ。
・炊飯釜の素材と形状
・蒸気の循環
ガス炊飯器はガスバーナーによって高い温度を発生させることができ、この高温で炊かれることによって、お米の内部まで均一に加熱されます。均一な加熱によって、お米の食感や味がより一貫していて美味しく仕上がります。
さらに、熱を効率的に伝えるための特殊な素材や形状が採用されているため、熱が均等に釜全体に広がり、お米が均一に炊き上がることができます。
また、炊飯釜の素材が熱を蓄え、ゆっくりと放出するため、お米が炊き上がった後も温かさが持続し、美味しさをキープします。
蒸気の循環を利用するガス炊飯器は、蒸気の循環を効率的に行う機能が備わっています。
蒸気が効果的に循環することで、お米の表面に水滴が均等に広がり、お米同士がくっつきにくくなり、炊き上がったご飯がふっくらとして粒々が揃い、美味しさが引き立ちます。
ガス炊飯器の機能と特徴
ガス炊飯器の機能と特徴は、下記6つ。
・均一な加熱
・省エネルギー
・蒸気の循環
・設定の自由度
・保温機能
高温での加熱
ガス炊飯器はガスバーナーを使用して高温で加熱するため、お米が早く炊けます。炊飯時間が短くなるため、忙しい時や急いでいる時でも効率よくご飯を炊くことができます。
均一な加熱
ガス炊飯器は均一な加熱を可能にします。炊飯釜内部にガスバーナーがあり、その炎が釜全体に均等に熱を伝えるため、お米が一つひとつ均一に加熱されるので、ご飯が美味しく炊き上がります。
省エネルギー
ガス炊飯器はガスを燃料として使用するため、電気を使う電気炊飯器に比べて省エネルギーです。ガスの燃焼によって熱を発生させるため、電気代を気にせずにご飯を炊くことができます。
ただ、ガス代がかかる分、差し引きの値段がどうなるのか計算してみる必要性がありそうですね。
蒸気の循環
ガス炊飯器には蒸気の循環を促す機能が備わっていて、蒸気が均等に循環することで、お米が均一に蒸されます。結果として、ご飯がふっくらと炊き上がり、食べやすく美味しいご飯が楽しめます。
設定の自由度
ガス炊飯器には炊飯時間や火力の調整ができる機能があり、お好みやお米の種類に合わせて調整することができるので、自分好みのご飯を炊くことができます。
保温機能
ガス炊飯器の種類には、電気炊飯器のように保温機能が備わった機種も売られています。
保温機能は、炊飯器になくてはならない存在なので、この機能は非常に重宝するため、ガス炊飯器を購入するのであれば
選択の第一候補に挙げたいものですね。
ガス炊飯器の口コミ評判
ガス炊飯器の一般的な口コミ評判を掲載してみました。参考にしてくださいね。
炊飯時間が速いと定評のあるガス炊飯器は、高温での加熱が特徴的で多くの人が炊飯時間の速さを評価しています。忙しい朝でも短時間でご飯が炊けるため、時間の節約になると評判が高そうです。
ガス炊飯器は高温で均一に加熱されるため、ご飯がふっくらと炊き上がり、おいしく食べられると評判です。炊きたてのご飯の香りや食感に満足している人が多いです。
ガス炊飯器はガスを利用して炊飯するため、電気を使用する電気炊飯器に比べて省エネルギーとされています。電気代の節約になると好評です。
ガス炊飯器の内部には蒸気が循環する機能があり、蒸気によってお米がこびりつきにくくなると評判です。また、内釜や蓋などの部品も取り外しやすく、手入れが簡単だと好評です。
ガス炊飯器は多くの家庭で長年使われており、信頼性が高いと評価されています。耐久性や安全性に優れているという口コミもあります。
ガス炊飯器の選び方のポイント
ガス炊飯器の選び方のポイントは、下記5つ。
・サイズと容量
・機能と設定
・安全性
・ブランドと信頼性
・価格
詳細を、順を追ってご紹介します。
サイズと容量
自宅のキッチンや家族の人数に合わせて、適切なサイズと容量を選ぶのはもちろんですが、大きすぎると場所を取り、小さすぎると一度に炊けるご飯の量が制限されてしまいますので注意しましょう。
機能と設定
一般的なガス炊飯器に多機能はありませんが、中には多機能を備えた機能もあります。自動調理やタイマー機能、保温機能など、自分の使いたい機能や設定が備わっているか確認しましょう。
安全性
ガス炊飯器は火を使用するため、安全性が重要です。自動消火機能やガス漏れ防止機能などの安全対策が備わっているかを確認し、安全性に配慮した製品を選びましょう。
ブランドと信頼性
信頼性のあるメーカーやブランドのガス炊飯器を選ぶことも重要です。ガス炊飯器のメーカーとしては「パロマ、リンナイ」の両方とも信頼性や耐久性が高く、アフターサービスが充実しているメーカーですので安心して製品を選ぶことができそうです。
価格
ガス炊飯器の価格は機能やブランド、容量などによって異なりますので、一概には言えませんが、一般的なガス炊飯器の価格帯は、おおよそ1万円から3万円程度で購入することができます。
高機能なモデルや大容量のものはそれ以上の価格になることもありますが、価格は市場や販売店によっても異なるため、具体的な価格を知りたい場合は、家電量販店やオンラインショップでの価格調査をおすすめします。
ガス炊飯器のおすすめ機種
ガス炊飯器のおすすめ機種はリンナイの「こがまる」。
こがまるは、直火で炊くため、電気炊飯器よりもふっくらとおいしいご飯が炊けます。また、保温機能やタイマー機能も搭載されているので、忙しい方にもおすすめです。
こがまるの特徴は、下記3点。
・直火で炊くため、電気炊飯器よりもふっくらとおいしいご飯が炊ける。
・保温機能やタイマー機能が搭載されているので、忙しい方にもおすすめ。
・価格が比較的リーズナブル。
こがまるは、ガス炊飯器のなかでも人気の高い機種です。ふっくらとおいしいご飯を炊きたい方、忙しい方、価格を抑えたい方におすすめです。
ガス炊飯器のQ&A
ガス炊飯器に寄せられる一般的なQ&Aを掲載してみました。
Q:ガス炊飯器と電気炊飯器、どちらがおすすめですか?
A:ガス炊飯器と電気炊飯器はそれぞれ特徴があります。ガス炊飯器は炊飯時間が短く、炊きあがりがふっくらとした食感になります。一方、電気炊飯器は操作が簡単で保温機能が付いているものもあります。どちらがおすすめかは、ご家庭の状況や好みによりますので、使いやすさや炊飯の好みを考慮して選ぶと良いでしょう。
Q:ガス炊飯器の安全性は大丈夫ですか?
A:ガス炊飯器は適切な取り扱いとメンテナンスがされていれば安全に使用することができます。ガス漏れや火災のリスクを最小限にするために、取り扱い説明書に従って正しく設置し、定期的な点検やメンテナンスを行いましょう。また、安全装置が付いている場合もありますので、製品を選ぶ際には安全性の面も確認してください。
Q:ガス炊飯器の容量はどれくらいが適切ですか?
A:ガス炊飯器の容量は、ご家庭の人数や炊飯の頻度によって異なります。一般的には、1合(約180ml)につき1人前と考えると良いでしょう。例えば、4人家族で炊飯を1回にまとめる場合は、最低でも4合程度の容量が必要です。ただし、炊飯器の容量は最大容量である必要はなく、ご家族の食事量や好みに合わせて選ぶと良いです。
Q:ガス炊飯器のメンテナンス方法はありますか?
A:ガス炊飯器のメンテナンスは定期的な清掃が重要です。炊飯器内部やフタ、取り外せるパーツは取り外して洗浄し、内部の汚れや付着物を取り除きましょう。また、ガスコックやガスホースの異常がないか確認することも大切です。定期的な点検やメンテナンスを怠らず、安全に使用するようにしましょう。
Q:ガス炊飯器の消費電力はどれくらいですか?
A:ガス炊飯器はガスを利用するため、消費電力はほとんどありません。ただし、電気を使用する一部の機能(点火など)に少量の電力が必要ですが、非常に低い消費電力です。ガス炊飯器は経済的で省エネな調理器具として知られています。
まとめ
ガス炊飯器をまとめてみました。
デメリット
・安価なガス炊飯器は、保温などの機能性が低いため使いずらい。
・ガスの種類によっては、経費が高くなる場合も。
・調理メニューが少ない。
メリット
・ガス炊飯器は高火力で炊くことができるため、炊飯時間が短くなる。
・高温で炊かれることにより、ふっくらとした食感やお米の風味を楽しむことができる。
・ガスを利用するため、電力をほとんど消費せず、省エネな調理が可能。
安全性
・ガス炊飯器には、ガス漏れや火災のリスクを最小限にするための安全装置が付いています。
・正しい設置や定期的な点検、メンテナンスを行うことで安全に使用することができます。
選び方のポイント
ご家族の人数や炊飯の頻度に合わせて適切な容量を選びましょう。
使いやすい操作パネルや機能があるか確認しましょう。
清掃や点検がしやすいデザインやパーツの取り外しが容易なものを選ぶと良いです。
平均価格
・ガス炊飯器の価格は機能やブランドによって異なりますが、一般的には数千円から数万円程度です。
口コミ評判
・ガス炊飯器の口コミ評判は個人の好みや使い方によって異なりますが、炊飯の美味しさや炊飯時間の短縮に対する評価が高いです。
ガス炊飯器も電気炊飯器同様の機能が備わり、美味しくご飯が炊ける炊飯器です。ただ、ガスが供給された地域では、安価な都市ガスが使用できますが、プロパンガスを使うとなると、少々高額な経費がかかる場合も念頭に置いておかなければなりませんよね。